新しく事業を立ち上げるとなると2つの道があると思います。
1つは既存のモノやサービスに付加価値を与えて、競合他社と差別化を図る方法です。
この方法について参考になる本はこちらの記事で紹介しています。
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もう1つは全く新しいモノやサービスを1から創っていく方法です。
どちらにも良い部分はあると思いますが、「世界に誇れる日本に」という点で考えると後者の方が重要になってきます。
戦後の日本では世界に誇れる日本発のスタートアップ企業がたくさんありました。
現在世界に名を轟かせているソニーやパナソニック、本田技研などは皆さんもご存じだと思います。
そこで今回は新しい産業を創るといった点に着目して【Shapers 新産業をつくる思考法】という本をご紹介していきたいと思います。
この本は2021年に東証マザーズに上場した【スローガン】の伊藤社長の著書です。
前回は伊藤社長が協力している【大手を蹴った若者が集まる 知る人ぞ知る会社】という本をご紹介しました。
前回ご紹介の記事は下記リンクからどうぞ!
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なぜ前回からこの伊藤社長に絞った本をご紹介するのかというと、【スローガン】という会社がベンチャーとスタートアップに絞った就職支援を行っている企業だからです。
その領域に絞っているということは新産業の領域に触れることが圧倒的に多く、とても参考になると思ったからです。
それでは中身を少しご紹介していきます。
目次
新産業を創るために大切なこと
歴史を知ること
新産業を創るときに大切なのは時代の流れを知ることです。
なぜ時代の流れを知ることが重要なのかというと、時代の流れに沿って人々のニーズがは変化していくためです。
例えば戦後からここ最近まではガソリン車が主流でしたが、現在は電気の力で走るEV車に置き換わってきています。
これは地球温暖化が進んでいるという時代の流れから世界の方針が石油燃料から電気に変わってきているところから変化が始まっています。
他には数十年前に比べてスマートフォンやインターネットが身近に普及しているので、「より使いやすく便利に」とIT業界が盛んになっています。
そういった歴史の流れに沿って、新しい産業は生まれていくのです。
そのため歴史を知ることは重要です。
産業構造を知ること
歴史と同様に産業構造を知ることも重要です。
戦後の日本が先進国となるまでにどのような成り立ち・産業構造をしていったのかを知れば、より深い独自の推測を立てることが出来るようになります。
戦後の日本は世界の工場となるべく、製造業が盛んな国でした。
しかし製造業が発展するためには大量の資金が必要となります。
その間接的な影響から金融業も盛んになり、銀行も強い国でした。
こういった産業の構造を理解していれば、これからどの業界が成長・衰退していくのかが見えてくるようになるでしょう。
例えば先ほども少し述べましたが「IT」、「医療」、「介護」などは誰もが見てわかる日本のアップトレンドです。
また、現在の日本の経済状況から見て、安定している企業は存在しませんし、「個人のスキルアップ」、「副業」などもアップトレンドだと思います。
優秀な経営人材になるために
大企業とベンチャー企業
これまで新産業を創るために大切なことを述べてきました。
では実際に自分自身が優秀な経営人材、ゼロイチが創れる人材になるためにはどうすれば良いのでしょうか。
その点について記載していきたいと思います。
まず何についてもそうですが、たくさんの経験を積むことは重要です。
人は聞いたり見たりすることよりも実際の経験からの方がたくさんのことを学びます。
このことを考えるとたくさん経験を積める(挑戦できる)環境に身を置く方が良いと考えます。
ではたくさんの経験を積める環境とはどこにあるのか?
それが「ベンチャー企業やスタートアップ企業」です。
勿論大手企業にもたくさん経験が積めるような企業はあると思います。
しかし、大手企業とベンチャー企業で比較した時に後者の方が大きな裁量を与えられる可能性が圧倒的に高いです。
ベンチャー企業の特性上、大企業に比べて環境が劣り、人も少ないので必然的にその会社で占める自分の仕事量も多くなります。
このことから優秀な経営人材はベンチャー企業から生まれることが多いと言われています。
ベンチャー企業のどこを見る?
では次にどのようなベンチャー企業を選び、どのように働くべきかが次の問題になってくるかと思います。
勿論自分にやりたいことがあれば別ですが、そうでない人のために記載していきたいと思います。
現在の大企業も昔はベンチャー企業でした。
それを考えると未来を予測して、未来の大企業を自分で見極める必要があります。
他にはその企業が様々な事業を行っているのかという点についても確認すべき重要な点になります。
たくさんの事業を行っていれば必然的にチャンスは多くなり、裁量も大きくなるでしょう。
事業が成功すれば資金もでき、次の事業に挑戦することも出来るようになります。
しかし自分の成長意欲が高いということを全面に出してしまうと、顧客や会社のためにならず、大きな仕事は任せてもらえません。
能力の高さは他の人でカバーできますが、周りの人に良い影響を与えていた人が抜けると会社は大きな痛手になります。
これを考えれば会社の大きさに関わらず、ただ単にその人自身の能力が高いという人よりも周りに良い影響を与える人の方が優秀です。
【Shapers 新産業をつくる思考法】の概要
概要
この本は冒頭にも述べた通り、ベンチャー企業への就職支援を行っている【スローガン】の伊藤社長の著書となっています。
そのため現役で新産業を創っている方の生の声が入った1冊となっています。
目次は下記となります。
- 序章 Shaperが活躍する時代の到来
- 第1部 事業創造のアプローチ
- 第2部 事業をつくる人と組織
- 第3部 新産業領域のキャリア
この本を読んでみて
私はこの本を読んでみて次の2点を勉強・意識しようと思いました。
- 産業構造について勉強する。
- 個人の成長も重要だが、顧客や会社のために働く。
私はできるだけ勉強をし、知見を広げることで多くの選択肢の中から自分の人生選択を行えると思っています。
将来どのように働いていくかは自分次第ではありますが、多くの選択肢の中から納得した選択を行えるように努力していきたいです。
様々な企業の第一線で働く人たちの声が収録されているこの本はとても面白く自分のためになりました。
自分もそういった人たちに近づいていけるように上記2点を意識していこうと思いました。
まとめ
この人は将来起業したい人にはとてもおすすめできる本です。
新産業を第一線で創っている方たちの声や考え方がたくさん収録されていてとても勉強になるはずです。
同じ夢を持った人がこの本を読んでコメントいただけるととてもうれしいです。
私もこの本で出てきた方たちと同じように高いモチベーションを持って世の中に貢献していきたいと思いました。
この本が気になった方は下記リンクから是非どうぞ!