会社を評価する基準はたくさんありますが、良い会社と呼ばれているような会社でも死んでいるような会社はたくさんあります。
死んだ目をした社員の多い会社やこれから倒産するんじゃないかというような会社では働きたくないですよね。
今回ご紹介する本では、会社を生命体に例えて、生きている会社と死んでいる会社の説明を行ってくれています。
本のタイトルは「生きている会社、死んでいる会社」です。
会社も人と同じで新陳代謝をしなければ死んでしまいます。
しかし日本の企業は古い伝統に流されているような企業がとても多いようです。
ではどのように組織を変化させ、新陳代謝を行えば生きている会社になれるのでしょうか。
今回は生きている会社にするための組織論を学んでいきたいと思います。
下記リンクではリーダーの立ち振る舞いが紹介されている本について記載しています。
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生きている会社と死んでいる会社の違い
生きている会社
生きている会社は下記のような基軸があると記載されています。
「挑戦、実践、創造、代謝」の4つの基軸です。
この中で挑戦、実践、創造の意味はなんとなく分かりますが、代謝とはなんなのでしょうか?
会社にとっての代謝とは「捨てる、やめる、入れ替える」ことを指します。
例えばコロナウイルス渦に合わせて、テレワークやフレックス制度を導入した企業もあれば、していない企業も勿論ありますよね。
このようにテレワークを導入した企業は既存の働き方をやめて、新しい働き方に入れ替えているといえます。
これが会社の代謝です。
このように代謝がきちんとされている会社が生きている会社です。
とは言ってもすべての企業でテレワークが可能なわけではないと思うのでほんの一例だと思ってください。
今の時代はとんでもないスピードで変化していますが、生きている会社はこの時代のスピードに合わせて、業務効率化を図っています。
例え上手くいかなかったとしても生きている会社は「やらないリスク」よりも「やるリスク」をとります。
死んでいる会社
逆に死んでいる会社は「管理、抑制、停滞、閉塞」に陥っていしまっています。
変えなければいけないと頭でわかっていても、変化することのリスクを取れずに代謝を行うことができません。
そして会社を生命体と例えるなら人は核心ですが、死んでいる会社は人のことを労働力と見がちです。
死んでいる会社が生きている会社へと変化するためには、社員を大切にして、変化を恐れずに代謝を繰り返していくことが重要となります。
社員を大切にしなければ人から熱意が発せられず、変化することは難しいですよね。
本書の中でJR東日本の秋田支社のこのような考え方が紹介されていました。
「社員全員がシングルヒットを打てるような組織にしなければなりません。1人がどでかいホームランを打つより、みんなのシングルヒットの方がとてつもなく価値があります。」
みんながシングルヒットを打てる組織にするためには「褒める仕組み作り」と「貢献感の醸成」を行うことが重要です。
人は怒られて能動的に動くことはほとんどありません。
褒められてはじめて、もっと良い仕事をしようと思うものです。
そして自分のやっている仕事に貢献感があれば自然とやりがいは生まれてきます。
「褒める仕組み作り」と「貢献感の醸成」を行えるように意識してみましょう。
人を変えるより、環境を変えるように意識しましょう!
「生きている会社、死んでいる会社」の概要
概要
では本書の目次をご紹介していきたいと思います。
- 会社はどうあるべきか
1-1.会社とは何かを明らかにする
1-2.創造的新陳代謝
1‐3.「会社の構造」を正しく理解する - 生きている会社になるために何が必要か
2‐1.「生きている会社」の必要条件
2‐2.「生きている会社」は「熱」を帯びている
2‐3.「生きている会社」は「理」を探求している
2‐4.「生きている会社」は「情」に充ち溢れている - どうすれば「生きている会社」をつくることができるか
3‐1.実践すべき「10の基本原則」
3‐2.「突破するミドル」をつくる
3‐3.経営者の仕事とは何か
目次にある通り、生きている会社はどんな会社か?という所から、どうすれば生きている会社をつくることができるかというところまで詳しく説明されているのでとても勉強になる1冊ですよ!
この本を読んでみて感じたこと
この本を読んでみて現状維持は退化ということを思い出しました。
仕事が上手くいっていたとしても、もっと良くするためにどうするのかを常に考えて働くことが重要だと感じました。
そして会社は組織なので個人の利益を考えるより、組織の利益を一番に考えていきたいと思いました。
この本を読んでみて意識すること3つ!
- 変化を恐れずに良い方向へと代謝していく。
- 個人の利益より組織の利益を常に考え、行動する。
- 経営層へ改善策をどんどんぶつけていく。
まとめ
この本では生きている会社へと生まれ変わるための方法が紹介されています。
特にマネジメントをしている方にはおすすめの1冊になっています。
経営層へと代謝を促してどんどんと良い方向へと変化させていきましょう!
この本から学べることは大きく以下の3点です。
- 会社のあり方
- 生きている会社へするための必要条件
- 生きている会社のつくりかた
会社のあり方を学んで自分自身の成長につなげていきましょう!