世界史を学ぶ必要はあるのかと考える学生は多いのではないでしょうか。
私も学生の時はそう思っていました(笑)
しかし世界はどんどんグローバル化が進んでいます。
これからは様々な国の人と関わることが増えると予想されるのに相手の国の文化や歴史を全く知らないと少し残念です。
でも世界史は日本史に比べるとあまり身近ではないのでイメージがわきにくいですよね。
そこで今回は前回に引き続き歴史が分かりやすい本をご紹介していきたいと思います。
日本史がわかりやすい本は下記でご紹介しています!
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世界史が苦手な人必見!グローバル化が進む世界に備えよう!
世界史を学ぶ必要はあるのかと考える学生は多いのではないでしょうか。 私も学生の時はそう思っていました(笑) しかし世界はどんどんグローバル化が進んでいます。 これからは様々な国の人と関わることが増える ...
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今回ご紹介する本のタイトルは「一度読んだら絶対忘れない世界史の教科書」で、著者は「読んだら忘れない日本史の教科書」と同じ山崎圭一さんです。
前回の時もご紹介しましたがこのシリーズは歴史の本なのに、全く年号が登場しません。
その分、歴史が1つのストーリーとなっていて理解しやすい内容となっています。
それではご紹介していきます!
「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」の概要
概要
以前ご紹介した「読んだら忘れない日本史の教科書」では政権担当者が主役に説明されていました。
しかしこの本では4つの地域が主役となり歴史が説明されています。
そしてその4つの地域とは「ヨーロッパ・中東・インド・中国」です。
この4つの地域の詳しい説明がされた後、世界が一体化していく大航海時代の説明がされるといった内容になっています。
目次は下記です。
- ヨーロッパの歴史
- 中東の歴史
- インドの歴史
- 中国の歴史
- 一体化する世界の時代
- 革命の時代
- 帝国主義と世界大戦の時代
- 近代の中東・インド
- 近代の中国
- 現代の世界
この本を読んで感じたこと
日常でよく聞く言葉でも意味の知らない言葉はとても多いと思います。
ニュースを見ていても言葉の意味が分からず、何を論争しているのかあまり理解できないことが多くありました。
特に私は民主主義と社会主義の違いもあまり分かっていなかったので、そこから理解できるようになってとても良かったと思います。
では私が勉強になったことを記載していきたいと思います。
イスラームの過激派などについて
1400年前に作成されたイスラームの教典「コーラン」には信者が平等であるための決まりごとが多く書かれています。
例えば豚を食べないことや断食をすることです。
しかし1400年前の教えを厳格に守るのは非常に困難です。
そこで1400年前のルールを厳格に守ろうとする人と現状に合わせていこうとする人に分かれていき、対立が起き始めたそうです。
ムハンマドの時代の決まりを厳格に守らない人やイスラームに相いれない考えを持つ人を攻撃する人を過激派や原理主義と呼ぶというのは初めて知りました。
私は今まで過激派のニュースを見るたびに攻撃的な人種なのかなぐらいにしか思っていませんでした。
しかし根底にはこういった思想の違いで対立が起きているのを知ってとても勉強になりました。
北魏の均田制
日本の班田収授のモデルとなった北魏の均田制ですが荘園の成長で崩壊していきました。
この点は日本と似ているなと感じました。
戦争の大規模化によって国のあり方が変わる
15世紀後半から16世紀ごろになってくると戦争の規模がどんどん大きくなってきました。
それに伴って国のあり方が封建国家から主権国家へと変わってきます。
封建国家は複数の主君にも仕えることができ、主に土地のやり取りによる契約という仕組みでした。
そのため国境があいまいで戦争が起きたときに何人の軍隊になるのか計算が付かなかったそうです。
そこで国をあげて戦争ができるようにするために主権国家というスタイルが出来ました。
主権国家にすることで勢力範囲を明確にすることができます。
そして主権国家には国家を統一的に支配する主権者がいます。
昔の世界では国王主権であり、国王の言うことは絶対でした。
しかしこの流れは様々な戦争や革命を経て国王主権から国民主権へと変わっていきます。
第一次、二次産業革命
産業革命とは手工業から機械工業へと技術革新する一連の流れのことを指します。
機械が発展することでたくさんのモノが簡単に大量に作れるようになりましたが、それは色んな人の仕事を奪うことになります。
それによって大量の失業者が出て暴動に発展したり、社会主義運動がおこったりします。
(社会主義とは土地と生産手段を国に集めて、生産物を国民に平等に分配するという考え方)
そして産業革命が進むと資本家と労働者で貧富の差がどんどん出てきます。
工場を経営する資本家は労働者を搾取することで豊かになり、労働者は長時間労働でやっと生計を立てられるようになります。
この第一次産業革命の流れはイギリスからベルギー、フランス、アメリカ、ドイツ、ロシア、日本へと広がって行きます。
そして19世紀後半から20世紀になると第二次産業革命がおこります。
これはモノを生産するだけではなく、モノを生産できる機械を機械で生産できるようになったのです。
そして石炭は石油に蒸気は電力へと置き換わっていきました。
現在もそうですが売れればとても儲かりますが、売れなければ銀行や株主に借りたお金が返せずに連鎖倒産するハイリスクハイリターンの構造になりました。
私が考える時代の流れ
ここからはこの本を読んでみた後に考える時代の流れについて記載していきます。
※あくまで私見です。
グローバル化とIT化が進んだ後に
第一次産業革命でモノを機械で生産できるようになりました。
第二次産業革命でモノを生産する機械を機械で生産できるようになりました。
AIに仕事を奪われるなんてことはないのではないかという方もいらっしゃるかもしれませんが、この次には人が行っている仕事を機械に置き換える波が来るのではないかと思います。
そうなったときにはより快適に楽に生活が出来るように人間は次のステップへと上がっていくと思います。
人間は機械のできない仕事を行い、より高度な技術を求めて進化していくと考えます。
地球の裏側に1日あれば到着できるような乗り物が発明されるかもしれませんし、そういった人類の発達によってより大きな争いへの発展も考えられます。
それを乗り超えると今は想像もつきませんが宇宙旅行は当たり前になり、地球以外の星で生活する人も出てくるのではないでしょうか。
やはりそれに先駆けていくのはアメリカでその次にヨーロッパ・中国・日本・ロシアと続いていくと思います。
世界人口は増えているので食糧問題も出てくると思いますが、これからは食べ物ではないものから食べ物を作れるようになったりするかもしれませんね!
まとめ
今回も私見も併せて記載してきました。
今頭を悩ませているコロナウイルスが収束すればグローバル化は急速に加速すると思います。
その時に備えて世界史を学んでおきましょう!
この本を読むべきメリットは以下の3点です。
- 世界の歴史が忘れない知識として定着する。
- 様々な人種の人と関わる上での大きな糧となる。
- 時代の先を読むヒントが得られる。
興味のある方は下記リンクから是非!