起業を考え、新たに何かを始めるために様々なビジネスモデルを知ることはとても重要です。
本日は様々なビジネスモデルを知るのに役立つ本を2冊ご紹介します。
1冊はビジネスモデルを細かく分類分けして説明されている【この一冊で全部わかる ビジネスモデル】という本です。
もう1冊は今話題の企業のビジネスモデルを図解にしてわかりやすく説明してくれている本です。
本のタイトルは【ビジネスモデル2.0図鑑】です。
それではそれぞれの本をご紹介していきます!
目次
この一冊で全部わかる ビジネスモデル!
気になったビジネスモデル
この本では上記にも記載した通り、ビジネスを様々なモデルごとに分類して説明しています。
そのモデルは大きくは3つに分類されています。
1つ目は戦略モデル、2つ目はオペレーションモデル、3つ目は収益モデルに分類されています。
1つ目の戦略モデルとは読んで字の如く、どのようなターゲットに何をどのように提供するかのモデルです。
2つ目のオペレーションモデルとは戦略モデルを実現させるために行う事業活動のモデルのことです。
3つ目の収益モデルではコストと収益の獲得方法についてのモデル分類となります。
この3つの分類でもかなりの数がありますので、ここでは私が気になった物をご紹介したいと思います。
※最後のコンテキストの部分で「リーンスタートアップ」という考え方が説明されています。
この考え方に似た考え方を下記リンクの記事で紹介していますので気になる方はぜひ!
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戦略モデル「サービス化」
私がこの本の中で気になった戦略モデルは「サービス化」です。
まず「サービス化」という戦略モデルは製品の製造や販売にサービスを付加して、収益を得るビジネスモデルです。
例えばエアコンや家電が故障したらサービス、メンテナンスに依頼して修理してもらいますよね。
そういったビジネスモデルのことを指しています。
このビジネスモデルがなぜ気になったかというと専門性が高い製品などでも世の中にある製品のほとんどが売り切りの商品だからです。
皆さんのご家庭についているエアコンやその他の家電は毎年メーカーの方が点検したりしますでしょうか?
おそらくしないはずです。
しかし、このような製品は壊れてから非常に困りますよね。
かといって自分で修理を行うのも困難なはずです。
何が言いたいかというと、売り切りというモデルは継続的に顧客とつながっていないために数年後の故障したタイミングで売上をみすみす逃していることが多くあります。
ここを改善し、サービス化ができる体制を整えれば、強いモデルになると感じました。
収益モデル 「サブスクリプション」
次にこの本の中で気になったのは収益モデルの中の1つの「サブスクリプション」です。
サブスクリプションとは一定期間ごとの定額料金で継続的なサービスを提供する収益モデルとなります。
サブスクリプションの収益モデルは一定数の顧客を獲得できれば安定的に収益を見込めるところが魅力だと思います。
しかしこの収益モデルは市場の大きい分野向きと言えます。
サブスクリプションは顧客が多ければ多いほど収益に繋がるモデルなので、そもそも顧客数が見込めない市場では不向きと言えるでしょう。
また、必ず日常で使用する、行うことに不随したサービスでないと継続利用は見込めないためその点注意が必要なモデルでした。
ビジネスモデル2.0図鑑
ビジネスモデルを考える上で大事なこと
この本はビジネスモデルを考えたいと思っていた私にぴったりの一冊でした。
まず最初にビジネスモデルを考える上の大事なことが説明されていました。
ビジネスモデルを考える時に大切なことは「今の業界の定説を覆す逆説の構造を持っていること」です。
起業をして生き残っていくためには既存にあるビジネスと全く同じことをやっていても生き残っていけません。
どんどんアイデアを出していくのにまずは上記を意識するのはとても役に立ちました。
気になったビジネスモデル
この本では4章に分けて、今話題のビジネスモデルを100個図解してくれています。
まず1章ではモノに焦点を絞って新たなコアバリューを提供している企業を紹介しています。
2章ではカネに焦点を絞り、新たなお金の流れを作った企業を紹介しています。
3章では情報に焦点を絞り、新たなテクノロジーを使用している企業を紹介しています。
最後の4章ではヒトに焦点を絞って新たなステークホルダーを巻き込んでいる企業を紹介しています。
それでは1章から順に気になったビジネスモデルを紹介していきたいと思います。
1章 使っていないものを効率化し、価値に変えているビジネスモデル
私もそうですが、使っていない物でもなかなか断捨離出来ず、家のスペースを取っているというようなモノはたくさんあります。
これは保管コストがかかっているという風に考えられます。
サマリーポケットという会社は月額数百円からモノを預けられるというサービスを展開しています。
また、それらを預けられるだけではなく、気が変わったらヤフオクなどで販売できる画期的なサービスもプラスで展開しています。
サマリーポケットの逆転の発想で収益化しているNeighborという会社もあります。
この会社は自宅の使っていない空きスペースの所有者とモノの保管場所に困っているユーザーをマッチングさせるサービスを提供しています。
空きスペースの所有者は使っていない場所がお金に変わり、保管場所に困っているユーザーはしっかり保管できるというWinWinのサービスです。
他にはモノの持ち運びを便利にしている会社も挙げられていました。
DUFLという会社です。
この会社は出張や旅行の旅先へのモノの持ち運びストレスを軽減してくれるサービスです。
一度出張や旅行に必要なアイテムをDUFLに預けてしまえば、旅先へは手ぶらでいくことが可能です。
荷物は倉庫で保管してくれるので、帰る際も自宅へ持ち帰る必要はなく、とても画期的なサービスだと感じました。
少し切り口は違いますが、土地の有効活用をしているフィルカンパニーという会社もあります。
この会社は駐車場の上に建物を建てて土地を有効活用する事業を行っています。
この本の100社の中で、使っていない物を有効活用して成長している企業がこれだけあるので、身の回りのあまり使っていないものを有効活用できるサービスはないか考えてみたいと思いました。
2章 お金に関するところで新しい仕組みを作り、収益化しているビジネスモデル
私も最近実際に経験したのですが、ビジネスの場面では債権の問題になることが多々あります。
ファクタリング(他社の売掛金を買い取りそれを回収する金融サービス)を行う会社はたくさんありますが、新たなリスク管理を行い、急激に成長した会社がFundboxという会社です。
通常売掛金を買い取る会社はリスクを明確にしたいため、大量の書類審査があります。
これは顧客からすればかなり面倒で時間のかかるネックなポイントでした。
しかしFundboxはソフトウェアで自動的にリスクを算出し、書類審査を無くすサービスを打ち出しました。
これが様々な顧客に好評で急激に成長しているそうです。
Cansellという会社も非常に面白いサービスを打ち出しています。
それはホテル予約をキャンセルしたい人とホテルに泊まりたい人のマッチングサービスです。
通常、急なキャンセルはキャンセル料がかかってしまいます。
しかし急なキャンセルとなってしまっても、このマッチングサイトで泊まりたい人が見つかれば、キャンセル費用がかからないため、お互いにとってWinWinのサービスです。
3章 情報共有によるサービスの効率化
「この一冊で全部わかる ビジネスモデル」のサービス化の中でも紹介されているのですが、KOMTRXという先進的なサービスがあります。
KOMTRXは建設機械大手のコマツの機械稼働管理システムです。
この管理システムは従来の売り切り型ビジネスモデルを循環型のビジネスへと転換しました。
KOMTRXのシステムは機械の稼働時間や部品の状況などを遠隔で見られるため、故障をいち早く見抜くことができます。
このシステムは機械の寿命を長持ちさせることもできるためユーザーにとってもメリットがあります。
4章 今までとは違う働き方、就職支援を提供
株式会社ハッシャダイは地方の非大卒者向けにヤンキーインターンという就職支援を行っています。
今まで地方の学生はお金がないために東京など都市部でのチャレンジがしにくい環境となっていました。
しかしヤンキーインターンでは、食事や住居を無償で提供し、ビジネスに必要な研修、転職支援まで無償で行っています。
このような試みは今まで機会のなかった人にも都市部で働くといった機会を与え、企業側の人不足という面に対しても貢献していると思います。
2冊の本を読んでみて
2冊の本を読んでみて自分の中で新たな視点を持てるようになったと感じます。
この2冊の本の中には今まで考えられなかったようなビジネスモデルがたくさんあり、そういった活用方法もあるのかと本当に勉強になりました。
具体的なビジネスモデルはまだ決まっていませんが、今後ビジネスモデルを考えていく上でとても役に立つ本でした。
この本を読んで意識すること!
- 逆説を常に考える。
- 常識的な考え方を疑うようにする。
まとめ
この2冊の本はこれから何かやろうと考えている人には本当におすすめです。
自分の見えている視座を確実に高めてくれる本ですし、ビジネスアイデアを考える手助けにもなってくれる本だと感じました。
会社で働くビジネスマンの方でも仕事の中で革新的なアイデアを出すために必ず手助けになってくれる本です!
気になった方は下記リンクから是非どうぞ!